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Pi Coding Agentとは?使い方・料金・違いを解説

Pi Coding Agentとは?使い方・料金・違いを解説【2026年9月時点】

【PR】本記事はプロモーションを含みます。

「Pi Coding Agentって何?」「インストールはどうやるの?」「Claude Codeと何が違うの?」——2026年に注目を集めるターミナル型のAIコーディング支援ツール「Pi Coding Agent(パイ・コーディング・エージェント)」は、コアを最小限に保ち拡張で育てる設計で、データエンジニアの自動化用途にも向いています。

Pi Coding Agentとは、ターミナルから動作する最小構成のコーディング用ハーネス(AIエージェントの実行基盤)で、MITライセンスのOSSとして公開され、TypeScript拡張・skill・prompt template・theme・Pi Packagesで機能を拡張するツールです(出典:公式Docs、2026年9月4日確認)。本記事は公式一次情報(pi.dev・Docs・GitHub・npm)のみを根拠に、確認済みと未確認を切り分けて解説します。

本記事の情報は2026年9月4日時点のものです。バージョン・スター数・料金・対応モデルは変動するため、利用前に公式ページの確認をおすすめします。

この記事でわかること
  • Pi Coding Agentの一文定義と基本スペック(OSS・MIT・ターミナル型ハーネス・pi.dev)
  • Raspberry Pi等との混同除外と旧badlogic/pi-monoからの移管注記
  • Node.js 22.19以上での導入手順と初回起動・更新(/changelog・pi update)
  • デフォルト4ツールと4モード(Interactive/Print・JSON/RPC/SDK)・セッション操作
  • あえて持たないもの(No MCP等)とExtension・Skill・Pi Packagesでの補完方法
  • Claude CodeとCodexの比較を踏まえた採用判断の考え方
  • 本体無料+モデル費の料金構造とOllama・llama.cpp接続の概要
  • 権限・trust・コンテナ隔離・鍵管理とつまずき対処
目次

AI実装スキルを磨きたい人へ

これからのAI時代に 「市場価値の高い人材」 とは、「モデルを使える人」ではなく 「業務に組み込んで価値を出せる人」 です。AI実装+エンジニアリング+業務理解の三点セットを磨くことが、5年後・10年後のキャリアに直結します。

※以下、PRを含みます

要点(この記事の結論)

ここがポイント
  • Piは「minimal terminal coding harness」と公式が定義するターミナル型ハーネスです。開発者はMario Zechner氏(GitHub @badlogic)、運営はEarendil Inc. & Contributors、ライセンスはMITです
  • 導入はnpm install -g --ignore-scripts @earendil-works/pi-coding-agent→pi→/loginの順です。要件はNode.js >=22.19.0、旧@mariozechner/*はdeprecatedのため新scopeを使ってください
  • モデルに渡すデフォルトツールは4つ(read・write・edit・bash)です。4モード(Interactive/Print・JSON/RPC/SDK)とセッションのツリー保存(/tree等)を使い分けます
  • 公式思想は「No MCP/No sub-agents/No permission popups」等で、コアを小さく保つ設計です。不足分はExtension(TypeScript拡張)・Skill・Pi Packagesで補います
  • 本体はMITのOSSで無料、費用は使うモデル側に従量で発生します(2026年9月4日時点)。ローカルLLMは~/.pi/agent/models.jsonへのollama provider追加やollama launch piで接続できます
  • Piは起動ユーザ権限で動作し、組込sandbox・権限制限はありません。project trustは入力ガードでありsandboxではないため、隔離はコンテナ等で行います
  • 他ツール(Claude Code/Codex/OpenCode)の料金・機能の一次比較は本記事では未確認です。Pi側の確定差分のみで判断してください

Pi Coding Agentとは?定義と混同除外

まず結論です。公式DocsはPiを次のように定義しています。

minimal terminal coding harness. コアを小さく保ちTypeScript拡張・skill・prompt template・theme・pi packageで拡張する設計

(出典:https://pi.dev/docs/latest )

ハーネスとは、AIエージェントの実行基盤(モデル呼び出し・ツール実行・対話管理を担う枠組み)のことです。Piはモデル本体ではなく、その周辺の「動かす枠」として理解してください。

基本スペック表

項目 内容
種別 ターミナル型コーディングハーネス(minimal terminal coding harness)
開発者 Mario Zechner氏(GitHub @badlogic、libGDX作者)
運営 Earendil Inc. & Contributors(pi.devフッタ表記)
ライセンス MIT(Copyright (c) 2025 Mario Zechner)
リポジトリ github.com/earendil-works/pi(説明文「AI agent toolkit: unified LLM API, agent loop, TUI, coding agent CLI」)
規模目安 Stars約101,680/Forks約12,661/Commits 6,273/作成2025-08-09(変動値のため時点注記)
モノレポ構成 @earendil-works/pi-coding-agent(CLI)/pi-agent-core(Agent runtime)/pi-ai(Unified multi-provider LLM API)/pi-tui/chord/pi-telemetry等
公式サイト pi.dev(Docs: pi.dev/docs/latest、News: pi.dev/news/releases、Packages: pi.dev/packages)
最新版目安 npm @earendil-works/pi-coding-agent 0.85.0、週DL約2,143,012(2026年9月4日時点、変動値)

スター数・DL数・最新バージョンは変動するため、執筆直前の再取得が必要です。本記事の数値はすべて2026年9月4日時点です。

Raspberry Pi等との混同除外+移管注記

「Pi」という名前から混同しやすいものがあるため、整理します。

  • Raspberry Pi・円周率π・英単一文字Piとは無関係です。Pi Coding Agentは上記のターミナル型コーディングハーネスを指します
  • 別物npm @mariozechner/pi(GPU pod用LLMデプロイツール、v0.70.6)とは無関係です。名前が似ているため注意してください
  • 旧 badlogic/pi-mono → 新 earendil-works/pi に移管済みです。2026-05-07公式発表「Pi Has a New Home at Earendil」で公表されました
  • npmも旧 @mariozechner/* はdeprecated、新 @earendil-works/* に移行しています。対応表はcoding-agent/agent-core/ai/tui/web-uiの5件です。既存導入の更新はpi updateで行います(0.73.1経由で2回実行の場合あり)

旧記事・旧パッケージ名を見かけた場合は、読み替えが必要です。旧scope最終は0.73.1、新scope初回は0.74.0です。

インストール〜初回起動(実コマンド付き)

要件と手順はすべて公式Docs・npm公式・package.jsonの一次情報です。

Node要件→npm導入→起動→/login→初回プロンプト

# 1. 要件確認(現行package.json engines)
node -v
# >=22.19.0 が必要
# 2. 導入(現行コマンド)
npm install -g --ignore-scripts @earendil-works/pi-coding-agent
# 3. 起動(プロジェクトディレクトリで)
cd /path/to/project
pi
# 4. アンインストール(必要な場合)
npm uninstall -g @earendil-works/pi-coding-agent

1つずつ補足します。

  • --ignore-scripts は依存のlifecycle script無効化です。Piは通常インストールでscriptsが不要なため付けます
  • インストーラ代替(Linux/macOS)は curl -fsSL https://pi.dev/install.sh | sh です。Windowsは対象外のため未確認部分は断定しません
  • Node要件は >=22.19.0 です。旧issueの>=20.0.0や二次資料の>=20.6.0は旧版のため使わないでください
  • 旧 @mariozechner/pi-coding-agent はdeprecatedのため使わないでください。新scopeのみ使います
  • アンインストール後も設定・認証・セッション・導入パッケージ(~/.pi/agent/)は残ります。pnpm/yarn/bunは各対応コマンドで行います

認証は2経路です。

経路 方法
サブスク連携(/login) 対話内で/login→プロバイダ選択。対応例:Claude Pro/Max、ChatGPT Plus/Pro (Codex)、GitHub Copilot(+xAI/OpenRouter/RadiusはProviders頁参照)
APIキー 環境変数またはauthファイル。例 export ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-... → pi、または/loginで~/.pi/agent/auth.jsonに保存

auth.jsonは0600パーミッションです。優先度はauth.json > 環境変数です。keyは!command/$ENV_VAR/$$等の解決があります。詳細はProviders頁のKey Resolution節を参照してください。

既存の旧版からの更新はpi updateです。0.73.1未満は0.73.1経由で2回実行の可能性があります。

バージョン確認とワンショット実行のコピペ例は以下です。

pi -v
pi -p "Summarize this codebase"

バージョン確認と更新追従(/changelog・update)

更新追従の操作は以下の通りです。

  • /changelog で履歴表示します
  • pi update 系で更新します。--selfはpi本体、--modelsはカタログ強制更新、--extensionsはパッケージのみ、--allは全体です
  • Changelogは https://pi.dev/news/releases およびGitHubのCHANGELOG.md で確認できます

最新版の確認はnpm公式で行い、「2026年9月4日時点」と明記してください。

最小操作表(4ツール・4モード・セッション)

最小操作表(4ツール×4モード)

ツール
read/write/edit/bash
モード
Interactive/Print/RPC/SDK
セッション
作業単位の管理

出典:本文の操作表

デフォルトツールと4モード

モデルに渡すデフォルトツールは4つです。

ツール 役割
read 読む(ファイル読込)
write 新規作成/上書き
edit パッチ(差分編集)
bash シェル実行

追加ビルトインツール(read-only)としてgrep・find・lsはtool options経由で利用できます。SDKではread, bash, powershell, edit, write, grep, find, lsを列挙し、既定は4つです。Windows用powershellツールは0.84.3〜のため時点注記が必要です。

4モードの使い分けは以下の通りです。Print・JSONは1つの非対話系モード(pi -pと--mode jsonの2つの呼び方)として数えます。

モード 起動例 用途イメージ
Interactive pi フルTUI(ターミナル上の画面型UI)で対話
Print・JSON pi -p "query"、--mode jsonでイベントストリーム スクリプト・CIフック、構造化イベント取得
RPC pi --mode rpc --no-session stdin/stdout JSONプロトコル(他言語から呼び出すための対話方式)で非Node統合
SDK アプリ組込(アプリに組み込む開発キット。実例OpenClaw) 同一Nodeプロセス・型安全・状態直触

Non-interactive例は pi -p "Summarize this codebase"、cat README.md | pi -p ...、--mode rpc です。RPCはLF区切りJSONLで、Node readline非準拠に注意が必要です。

操作中の割り込みはEnter=steering(現行ツール後に割り込む操作)、Alt+Enter=follow-up(完了待ち追跡)です。

OpenCodeのようなTUI型エージェントに慣れた人は、Interactiveから始めると操作感をつかみやすいです。

AGENTS.md・/tree・/model等の最小操作

セッションと指示ファイルの最小操作です。

  • セッションは自動保存されます。pi -c(直前継続)・pi -r(履歴閲覧)・pi --name・pi --session で操作します
  • 対話内は /resume /new /tree /fork /clone です。セッションはツリー構造・単一ファイルに全ブランチ保存されます
  • /tree で任意時点へ移動・継続、/export でHTML化、/share で非公開gist共有ができます。例示セッションは https://pi.dev/session/ です
  • AGENTS.mdは ~/.pi/agent/AGENTS.md(グローバル)、カレント・親のAGENTS.md/CLAUDE.mdを起動時読込します。AGENTS.override.mdがあれば優先です。変更後は再起動か/reloadが必要です

主要スラッシュと記法は以下の通りです。

  • 主要スラッシュ:/login /logout /llama /model /thinking /scoped-models /settings /resume /new /name /tree /fork /clone /compact /copy /export /import /share /reload /hotkeys /changelog /quit
  • @ でファイル参照、!cmd(モデルに渡す)/!!cmd(渡さない)です
  • /model はCtrl+L・Ctrl+Sで既定保存、Ctrl+P循環、Shift+Tabでthinking切替です

SDK最小例は createAgentSession({ sessionManager: SessionManager.inMemory(), ... }) → session.prompt(...) です。新版はModelRuntime.create()を使用します(旧AuthStorage/ModelRegistryは置換、Breaking changeのため版明記が必要です)。

あえて持たないものと補完方法

あえて持たないもの+代替カード

持たない7つの機能は本文の代替表の手段で補完する(詳細は本文の代替表を参照)

出典:本文の代替表

Piの特徴は「持たないこと」です。公式のDesign Principlesでは、コアを小さく保ちワークフロー固有はextension・skill・packageに寄せると説明されています。

No MCP等の思想+extension・skill・packageでの補完

公式Philosophy(README Philosophy節)が明記する「持たないもの」は以下の通りです。

持たないもの 代替の考え方
No MCP(Model Context Protocol:外部ツール連携規格。非内蔵) CLI+README(skill)
No sub-agents tmux並列
No permission popups コンテナ
No plan mode 計画ファイル
No built-in to-dos TODO.md
No background bash tmux

MCP理由の詳細リンクは未fetchのため未確認です。本記事では理由の断定をしません。

補完の3手段は以下の通りです。

  • Extension:TypeScriptモジュール、jitiでコンパイル不要読込。配置は~/.pi/agent/extensions/(global)・.pi/extensions/(project、trust後)です。pi.registerTool/registerCommand/on(...)等を使います。pi -e ./path.tsは一時テスト用です。セキュリティ警告「全権限で実行、信頼源のみ」があります
  • Skill:Agent Skills標準(agentskills.io)に沿うオンデマンド能力パッケージです。/skill:nameまたは自動読込で使います。配置は~/.pi/agent/skills/等です。詳細は公式skills頁の再確認が必要です
  • Pi Packages:extension/skill/prompt/themeをnpm・gitで束ねて共有する仕組みです。keywords: pi-packageを使います。pi install npm:@foo/... / git:... / https-url / ssh、pi remove/uninstall/list/update/configで管理します。gitは~/.pi/agent/git/、npmはglobal npm、-lでproject-localです。セキュリティ注意「full system access、導入前にソース確認」があります

Prompt templateは{{focus}}のような変数展開で、/nameで展開します。配置は~/.pi/agent/prompts/等です。

管理コマンドはpi list/config/updateで、代表例はPackagesカタログ参照(2026年9月4日時点)です。

拡張例としてpermission gate、git checkpoint、path保護、compaction、対話ツール、Doom等のUI例があり、examples/extensions/に実装があります。

Claude Code・Codex・OpenCodeとの比較と採用判断

Claude CodeとCodexの比較やCodex解説を読んだ人が、Piを選ぶべきか判断するための章です。

比較の考え方+分岐提案+併用案

本シートでは比較対象(Claude Code/Codex/OpenCode)の料金・機能を裏取りしていないため、断定的な比較表は作りません。以下はPi側の確定差分のみに基づく整理です。他ツール側の列は本記事では未確認のため空欄とし、別記事と公式一次情報で突合せてください。

観点 Pi Coding Agentの立場(一次情報)
公開 OSS・MIT
形態 ターミナル型ハーネス・最小コア+拡張
権限 組込permissionなし(コンテナで隔離)
内蔵しないもの MCP/sub-agent/plan-mode非内蔵
実績例 Pi SDKの実例としてOpenClaw(Shopify pi-autoresearchは二次情報のため不採用)

Claude Code/Codex/OpenCode側の機能・料金・OSS可否は未確認です。別ファクトシート(/claude-code-codex/、/codex/、/opencode/)との突合せが必要です。トークン効率(システムプロンプト1000トークン未満等の主張)は二次情報のみで本記事では未確認のため、数値の採用を見送ります。

分岐の目安は以下です(編集部の整理)。

  • 最小コア+自作拡張で育てたい人はPiが向きます。TypeScriptでツールを足せる人に向きます
  • 権限ポップアップ付きの対話承認を既定で求める用途、MCPクライアント内蔵前提の用途には標準では向きません(拡張・外部ツールが必要です)
  • OpenCode解説記事を読んで操作感を比べ、併用検証するのがおすすめです

料金・コスト構造とローカルLLM

本体無料+モデル費の整理(2026年9月4日時点)

料金構造はシンプルです。

  • 本体無料:Pi自体はMITのOSSで、サブスク不要です
  • 費用は使うモデル側(各プロバイダのAPI/サブスク従量)に発生します(2026年9月4日時点)
  • 個別単価・無料枠・制限は各社公式が必要のため未確認です。本記事では断定しません

サブスク連携は/loginで利用します。対応はChatGPT Plus/Pro (Codex)・Claude Pro/Max・GitHub Copilot・xAI・OpenRouter・Radiusです。Claude Pro/Maxの第三者ハーネス利用はextra usageから都度課金で、plan制限とは別枠です。

APIキー対応はAnthropic/OpenAI/Google/Azure/Bedrock/Mistral/Groq/Cerebras/xAI/OpenRouter/Hugging Face/Fireworks/Together/Baseten/Kimi/MiniMax/Xiaomi/Qwen等+Cloudflare/Vercel/ZAI/OpenCode Zen/Go等です。全表はProviders頁を参照してください。pi.devトップでは15+ providers・数百モデルと表現されています。

社内AI活用の費用対効果を整理したい場合は、社内AI活用・費用の考え方も合わせて参照してください。

Ollama接続概要(models.json・選定・限界)

ローカルLLM接続の公式手順です。

{
  "providers": [
    {
      "type": "ollama",
      "baseUrl": "http://localhost:11434/v1",
      "api": "openai-completions",
      "apiKey": "ollama",
      "models": [{ "id": "llama3.1:8b" }]
    }
  ]
}

ポイントは以下の通りです。

  • 配置は ~/.pi/agent/models.json にollama provider追加です。最小例は上記の通りで、baseUrl http://localhost:11434/v1/api openai-completions/apiKey ollama/models [{id}]です
  • apiKey はダミー可ですが認証扱いのため必要です(/login/--api-keyでも可)
  • /model を開くたび再読込、再起動不要です。例としてllama3.1:8b、qwen2.5-coder:7bが挙げられています
  • Ollama公式連携は ollama launch pi です(導入+Ollama provider設定+対話開始)。--config(設定のみ)、--model qwen3.5:cloudも使えます。web-searchは pi install npm:@ollama/pi-web-search です
  • llama.cppはrouter server対応です。/login llama.cppで設定、/llamaでDL・load管理、/modelで選択します。詳細は未確認部分があるため公式頁で再確認してください

Ollamaの使い方と合わせて、ローカル側のモデル準備を進めるとスムーズです。

限界・注意点です。

  • OpenAI互換でもdeveloper role・reasoning_effort未対応サーバあり→compat(互換性調整項目)で回避します。例としてsupportsDeveloperRole/supportsReasoningEffort=falseがOllama/vLLM等で必要になる場合があります
  • tool-capableなモデル選定が必要です(piはtool-capableカタログを維持)
  • 「選定3条件」は記事側の提案のため事実としては書かず、ノウハウ扱いにします
  • 選定の目安としてfunction calling対応・十分な文脈長・安定したJSON出力の3観点が挙げられますが、実測値は本記事では未検証のため、Models頁のcompat注意と合わせて確認してください(ノウハウ枠の補足)
  • huggingface/pi-llama拡張(pi install git:github.com/huggingface/pi-llama)は任意の選択肢です

データエンジニア実務での使い方

print・RPC・SDK×ローカルLLMの再現手順イメージ

print/RPC/SDKの使い分けは公式SDK頁の選定指針そのままです。

方式 向き
pi -p スクリプト・CIフック
--mode json 構造化イベント
RPC 非Node統合
SDK 同一Nodeプロセス・型安全・状態直触

RPCのPython最小例(公式例)は以下の通りです。

# ["pi", "--mode", "rpc", "--no-session"] にJSONL送信
{"type": "prompt", "message": "Hello!"}

再現手順の素はmodels.json+settings.json+AGENTS.md+print/RPCの組合せで、すべて公式Docsの範囲で再現可能です。実コードの動作検証は本シート範囲外のため、本記事では「例」と明示します。最小パターン例:pi -p "Review this SQL for N+1 and missing indexes" のようにSQLレビュー用途から試すのがおすすめです(例示であり動作保証ではありません)。

向かない場面の明示

公式のNo〜から導く「向かない場面」です。否定的断定ではなく「標準では持たない」表現にします。比較H2では判断基準、ここでは制約として整理します。

  • 権限ポップアップ付きの対話承認を既定で求める用途には標準では向きません
  • MCPクライアント内蔵前提の用途には標準では向きません
  • マネージドなサブエージェント・plan/TODO内蔵前提の用途には標準では向きません
  • バックグラウンドbash内蔵前提の用途には標準では向きません

いずれも拡張・外部ツール(tmux・コンテナ・計画ファイル・TODO.md等)で補う設計です。

セキュリティとトラブル解決

権限・trust・コンテナ隔離・鍵管理の注意

権限の基本です。

  • Piは起動ユーザ権限で動作、書込可能ファイルは同一trust境界とみなします。組込sandbox・権限制限はありません
  • Project trustはproject-local設定・資源・package・extensionの読込可否を制御する入力ガードでありsandboxではありません。対象は.pi/settings.json、.pi/extensions/skills/prompts/themes、.pi/SYSTEM.md等です
  • 保存先は ~/.pi/agent/trust.json、既定 defaultProjectTrust: ask です。非対話(-p/json/rpc)はpromptなし、--approve/-a・--no-approve/-naで単発上書きします
  • AGENTS.md等contextはtrustに関わらず読込します(無効化時除く)

隔離3パターンは以下の通りです。

方式 概要
Gondolin拡張 hostにpi・認証、tool/!をmicro-VMへ(micro-VM隔離を行う拡張)
Plain Docker pi全体をコンテナ
OpenShell policy sandbox(ポリシー型サンドボックス)

Docker雛形の詳細はcontainerization頁の再fetchが必要なため未確認です。本記事では方式名のみ紹介します。具体的な導入相談はPackagesカタログやDiscord導線で確認してください。

鍵管理の注意です。

  • auth.jsonは0600、!command/$ENV解決、OAuth自動refreshです
  • 不要な ~/.pi/agent のマウント回避、最小権限・短命認証・レビュー後持戻し等の注意があります
  • 脆弱性報告は公開issueではなくSecurity Policyに従います。sandbox欠如・prompt injection・導入拡張の挙動は原則境界外(権限境界バイパスの実証除く)です

テレメトリは対話起動時にchangelog checkに相乗りし https://pi.dev/install?version= へbest-effort送信(5s timeout、非block)です。

payloadはversionのみで、--offline/PI_OFFLINE=1、PI_TELEMETRY/enableInstallTelemetry(既定true)でskipできます。根拠のRFC 0019は置換済み(RFC 0038へ)のため、現行既定はsettings頁で再確認が必要で断定しません。

つまずき集と診断フロー

つまずきの一次例として、旧scope混在時のETARGET(0.67.3/0.67.4不整合、closed)がissueに記録されています。過去事例として扱い、現行版では再現確認なしのため参考に留めてください。

診断フローは以下の順で確認してください。

  1. node -vで>=22.19.0か確認する
  2. 旧@mariozechner/*が混在していないか確認し、新@earendil-works/*に統一する
  3. /changelogとpi updateで版・カタログを最新化する(--models/--allも検討)
  4. ~/.pi/agent/auth.json・models.json・trust.jsonの配置と権限を確認する
  5. 直らなければ公式Docs(Quickstart→Using→Providers)とGitHub issues/Discordに進む

よくある質問(FAQ)

Q. Pi Coding Agentとは何ですか?

A. minimal terminal coding harnessと公式が定義する、ターミナル型の最小構成ハーネスです。TypeScript拡張・skill・prompt template・theme・Pi Packagesで拡張します。運営はEarendil Inc. & Contributors、ライセンスはMITです。

Q. 無料で使えますか?

A. 本体はMITのOSSで無料です。費用は使うモデル側(各プロバイダのAPI/サブスク従量)に発生します(2026年9月4日時点)。個別単価・無料枠は各社公式で確認してください。

Q. インストール方法を教えてください。

A. Node.js >=22.19.0を用意し、npm install -g --ignore-scripts @earendil-works/pi-coding-agent→cd /path/to/project→pi→/loginの順です。Linux/macOSはcurl -fsSL https://pi.dev/install.sh | shも使えます。旧@mariozechner/*は使わないでください。

Q. Claude CodeやOpenCodeと何が違いますか?

A. Pi側の確定差分はOSS・MIT・ターミナル型ハーネス・最小コア+拡張、組込permissionなし(コンテナで隔離)、MCP/sub-agent/plan-mode非内蔵です。他ツール側の料金・機能は本記事では未確認のため、別記事(Claude CodeとCodexの比較・OpenCode解説)と公式一次情報で突合せてください。

Q. MCPに対応していますか?

A. 非内蔵(MCPなし)が公式方針です。skill(CLI+README)かExtensionで自作して補います。詳細な理由リンクは未確認のため断定しません。

Q. ローカルLLMで使えますか?

A. 使えます。~/.pi/agent/models.jsonにollama providerを追加する方法と、ollama launch pi(Ollama公式連携)があります。llama.cppはrouter server対応で/login llama.cpp→/llama→/modelの流れです。Ollamaの使い方と合わせて参照してください。

Q. 安全ですか?権限管理はどうなっていますか?

A. Piは起動ユーザ権限で動作し、組込sandbox・権限制限はありません。project trustは入力ガードでありsandboxではないため、隔離はGondolin/Plain Docker/OpenShell等のコンテナで行います。鍵はauth.json(0600)で管理し、脆弱性報告はSecurity Policyに従います。

Q. セッション管理はどうなっていますか?

A. 自動保存で、ツリー構造・単一ファイルに全ブランチ保存されます。pi -c(直前継続)・pi -r(履歴閲覧)、対話内/resume /new /tree /fork /clone、/treeで任意時点へ移動、/exportでHTML化、/shareで非公開gist共有ができます。

Q. 拡張はどう作りますか?

A. Extension(TypeScript、jiti読込)、Skill(Agent Skills標準)、Pi Packages(npm・git束ね、keywords pi-package)の3手段です。pi install npm:@foo/...等で導入します。いずれもfull system accessのため導入前にソース確認が必要です。詳細配置は公式extensions頁を参照してください。

Q. badlogic/pi-monoとの関係は?Raspberry Piとは関係ありますか?

A. 旧badlogic/pi-monoが2026-05-07に新earendil-works/piへ移管されました。旧npm @mariozechner/*はdeprecatedです。Raspberry Pi・円周率π・別物npm @mariozechner/piとは無関係です。

まとめ+次の行動

Pi Coding Agentは、コアを最小に保ち拡張で育てるターミナル型ハーネスです。2026年9月4日時点で確定しているのは次の点です。

本記事のまとめ
  • 導入:Node >=22.19.0→新scopeでnpm導入→pi→/login→/changelog・pi updateで追従
  • 操作:4ツール(read/write/edit/bash)+4モード(Interactive/Print・JSON/RPC/SDK)+ツリーセッション(/tree等)
  • 拡張:No MCP等の思想をExtension・Skill・Pi Packagesで補完
  • 費用:本体無料+モデル費、ローカルLLMはmodels.json+Ollama/llama.cpp
  • 安全:sandboxなし・trustは入力ガード・隔離はコンテナ、鍵は0600管理

まずはDocs(Quickstart→Using→Providers)で最小起動し、News/ChangelogとPackages、GitHub issues/Discordを導線にしてください。料金・対応状況・バージョンは変動するため、最終確認日を必ず付けて評価してください。

AI実装スキルを磨きたい人へ

これからのAI時代に 「市場価値の高い人材」 とは、「モデルを使える人」ではなく 「業務に組み込んで価値を出せる人」 です。AI実装+エンジニアリング+業務理解の三点セットを磨くことが、5年後・10年後のキャリアに直結します。

※以下、PRを含みます

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この記事を書いた人

管理人のアバター 管理人 データエンジニア / ETL設計

基幹システム×データエンジニア|DataEngineerLabs運営
大手食品系の基幹システム開発を経験。人事・給与・販売管理のデータ連携、ETL設計、SQLパフォーマンス、バッチ保守が専門。
データを"使える状態にする"難しさを発信中

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