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「ローカルLLMって最近よく聞くけど、結局なに?」「自分のPCで本当に動くの?」「OllamaとかLM Studioとか、結局どれを使えばいい?」――ChatGPTやClaudeのようなクラウドAIが当たり前になった2026年、それとは逆方向に「自分のPCでLLMを動かす」ローカルLLMが急速に注目を集めています。
ローカルLLM とは、ひとことで言うと 「自分のPCの中で動く、自分専用のAI」です。データを外に出さず、月額料金もかからず、慣れれば ChatGPT のような対話やコーディング補助も自宅PCで完結できます。
本記事では、ローカルLLM の仕組み・メリット/デメリット・必要スペック・おすすめツール5選・推奨モデル6大ファミリー・5分で始められる手順まで、初心者にもわかりやすく完全解説します。
- ローカルLLMの正体とクラウドLLM(ChatGPT等)との違い
- メリット・デメリット
- 自分のPCで動くか分かる「必要スペック早見表」
- 主要ツール5選の違い(Ollama / LM Studio / Jan / llama.cpp / vLLM)
- 2026年5月時点の6大モデルファミリー(Qwen3 / Llama / Gemma 4 / Mistral / DeepSeek V4 / GLM-5)
- 5分で始められる Ollama 実践ガイド
- GPUなしのPCでも動かせるかどうか
- 商用利用とライセンスの注意点
- ローカルLLMとは「自分のPCの中で動くLLM」、データが外に出ず月額料金ゼロ
- 始め方は超シンプル:Ollama または LM Studio をインストール → モデルを選んでダウンロード → 起動 → チャット
- VRAM 16GB のGPU 1枚あれば、Qwen3 や Llama 3.3 などの上位モデルがほぼ ChatGPT 並みの品質で動く
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ローカルLLMとは?──クラウドLLMとの違い
「自分のPCの中で動く、自分専用のAI」
一言でいうと「自宅で動くChatGPT」
ローカルLLM(ローカル ラージランゲージ モデル)とは、自分のPCやサーバーの中で直接動かす、対話型AIモデルのことです。
普段使っている ChatGPT や Claude は「クラウドLLM」で、AIの本体はOpenAIやAnthropicのサーバー上にあります。あなたの質問はインターネット経由で送られて、回答が戻ってくる仕組みです。
これに対しローカルLLMは、AIモデル本体をあなたのPCにダウンロードして動かします。インターネットなしでも動き、入力したデータが外に出ることもありません。
クラウドLLMとローカルLLMの比較
| 観点 | クラウドLLM(ChatGPT等) | ローカルLLM |
|---|---|---|
| 動作場所 | OpenAI / Anthropic等のサーバー | あなたのPC |
| ネット接続 | 必須 | 不要(オフラインでもOK) |
| データの行き先 | サーバーに送信 | PC内に留まる |
| 料金 | 月額20ドル〜 | 電気代のみ |
| 性能 | 最高クラス(GPT-5.5等) | 用途次第で互角〜80%程度 |
| 動かすのに必要 | アカウントだけ | GPU/メモリ等のスペック |
| カスタマイズ | 限定的 | 自由(モデル変更・ファインチューン可) |
なぜ今、注目されているのか
2026年に入ってローカルLLMの注目度が急上昇している理由は3つあります。
- モデルの高性能化:Qwen3・Llama 3.3・Gemma 4・DeepSeek V4・GLM-5など、ChatGPT並みの品質のオープンウェイトモデルが続々登場
- ツールの簡単化:Ollama や LM Studio でボタン数クリックで使えるようになった
- クラウドAIのコスト・規制問題:API課金の高騰、企業の機密情報を外に出したくないニーズ
ローカルLLMのメリット・デメリット
強さは「プライバシー・コスト・自由」、弱さは「初期投資とセットアップの手間」
- データが外に出ない:機密情報を扱う仕事でも安心して使える
- 月額料金ゼロ:ChatGPT Plusの月20ドルが浮く(電気代だけ)
- オフラインでも動く:飛行機の中でも、ネットが不安定な環境でも稼働
- 使い放題:「あと何回しか使えない」というクラウドの上限がない
- モデルを自由にカスタマイズできる:ファインチューニングや日本語特化など
- 初期投資が必要:高性能モデルを動かすにはGPU搭載PCが推奨(既存PCでも入門は可能)
- セットアップに少し手間:といっても5〜10分程度
- 品質はトップクラスのクラウドAIには負ける:GPT-5.5やClaude Opus 4.6には届かない(が、Qwen3 等で 80%程度の品質 は出る)
- 電気代がかさむ:長時間フル稼働させるとPCの電気代は無視できない
- モデル選定の判断力が要る:「自分の用途に合うモデルはどれか」を選ぶ力が必要
必要なPCスペック早見表
「Bパラメータ数の半分(GB)がVRAMの目安」
ローカルLLMで一番重要なのが GPU の VRAM(ビデオメモリ)容量です。これが小さいと、上位モデルが動きません。
モデルサイズ別の必要VRAM
| モデルサイズ | 必要VRAM(量子化版) | 必要VRAM(フル精度) | 該当モデル例 |
|---|---|---|---|
| 小型(〜7B) | 4〜6GB | 14GB | Phi-3 / Qwen3:7B / Llama 3.2 3B |
| 中型(8〜14B) | 6〜10GB | 28GB | Qwen3:8B / Llama 3.1 8B / Gemma 4:9B |
| 大型(30〜34B) | 16〜20GB | 60GB+ | Qwen3:32B / Mixtral 8x7B / Gemma 4:31B |
| 超大型(70B以上) | 40GB+ | 140GB+ | Llama 3.3 70B / Qwen3:72B / DeepSeek V4 Flash |
「Bパラメータ数の半分(GB)がVRAMの目安」と覚えておくと便利です。例:14B → 7GB目安。
推奨スペック早見表
| 用途 | GPU | VRAM | 主メモリ | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| 入門・お試し | 内蔵GPU/RTX 3050 | 4〜6GB | 16GB | SSD 256GB |
| 個人ヘビー利用 | RTX 4070 SUPER以上 | 12〜16GB | 32GB | SSD 1TB |
| 本格運用 | RTX 4090 / RTX 5090 | 24GB+ | 64GB | SSD 2TB |
| Apple Silicon | M2 Pro / M3 / M4 | 統合メモリ16GB+ | ─ | SSD 512GB+ |
特に Apple Silicon(Mac)はメモリが GPU と共有される構造のため、ローカルLLMとの相性が良く、MacBook Pro M3 Max(メモリ32GB以上)はNVIDIA RTX 4070並みの性能が出ます。
代表的なツール5選比較
初心者は LM Studio、開発者は Ollama
ローカルLLMを動かすツールは何種類かあります。代表的な5つを比較します。
| ツール | UI | 強み | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Ollama | CLI+API | 軽量・高速・REST API標準 | 開発者・スクリプト連携派 |
| LM Studio | GUI | ボタン1つで簡単、可視化重視 | 非エンジニア・初心者 |
| Jan | GUI | OSS・プライバシー重視 | LM Studioの代替を探す人 |
| llama.cpp | CLI | 軽量C++、CPU特化 | 玄人・低スペックPC派 |
| vLLM | CLI/API | 本番運用向け、高速推論 | 業務でLLMを大量に動かす人 |
Ollama vs LM Studio の選び分け
最も人気の2強は Ollama と LM Studio。一言で表すなら:
- Ollama:「プログラマー向けの実用品」 ── ターミナルで
ollama run qwen3:8bと打つだけ、軽量で起動が速い、REST APIが標準で他アプリと連携可能 - LM Studio:「初心者向けの体験店舗」 ── アプリのGUIでモデルを検索、ダウンロードボタン、スライダーで設定、ChatGPTっぽい画面でチャット
初めての人は LM Studio、コーディング作業に組み込みたい人は Ollama が定石です。
Ollama については別記事で詳しく解説しています。
ローカルLLMの種類を整理する──6大ファミリー
「Qwen / Llama / Gemma / Mistral / DeepSeek / GLM」が世界6大ファミリー
2026年5月時点で、ローカルLLMで動かせるオープンウェイトモデルは数百種類ありますが、押さえるべきは 6大ファミリーに集約されます。それぞれのファミリーに最新版があり、毎月のように進化しています。
6大主要モデルファミリー(2026年5月時点・最新版)
| モデル | 開発元 | 最新版 | リリース | 主なサイズ | ライセンス |
|---|---|---|---|---|---|
| Qwen3 | Alibaba(中国) | Qwen3 | 2025〜 | 7B / 14B / 32B / 72B | Apache 2.0 |
| Llama 3.3 | Meta(米) | Llama 3.3 | 2024年末〜 | 8B / 70B | Llama Community |
| Gemma 4 ★最新 | Google(米) | Gemma 4(2026/4/2リリース) | 2026年4月 | E2B / E4B / 26B A4B / 31B | Apache 2.0 |
| Mistral / Mixtral | Mistral AI(仏) | Mixtral 8x22B 等 | 2024〜 | 7B / 8x7B / 8x22B | Apache 2.0 |
| DeepSeek V4 ★最新 | DeepSeek(中国) | V4 Pro / V4 Flash(2026/4/24リリース) | 2026年4月 | V4 Flash 284B / V4 Pro 1.6T(MoE) | MIT |
| GLM-5 / GLM-5.1 ★最新 | Zhipu AI(中国) | GLM-5(2026/2/11リリース) | 2026年2月 | 9B / 32B / 745B(MoE) | MIT |
★ 印は 2026年に大型アップデートされた最新世代モデルです。
補完・特化モデル
| モデル | 強み | 用途 |
|---|---|---|
| Hermes 3 | エージェント特化(Nous Research) | AIエージェント連携 |
| Qwen2.5-Coder / Qwen3-Coder | コーディング特化 | 開発支援 |
| DeepSeek-Coder V3 | 数学・コード推論最強クラス | 競技プログラミング・複雑ロジック |
| GPT-OSS | OpenAI公式OSS | OpenAI互換が欲しい人 |
| CyberAgent Calm3 | 日本語ビジネス特化 | 日本語ビジネス文書 |
| Phi-3 / Phi-4 | 超軽量(Microsoft) | 低スペックPC |
Qwen3──日本語性能トップ・デファクトスタンダード
Qwen3(Alibaba)は2026年5月時点でローカルLLMのデファクトスタンダードです。
- Apache 2.0 ライセンス(商用利用OK・無条件)
- 日本語性能がオープンウェイトモデルでトップクラス
- 7B / 14B / 32B / 72B など サイズが豊富、PCスペックに合わせて選べる
- Ollama / LM Studio に標準対応
「最初は何を選べばいいかわからない」という人は、Qwen3:8B(VRAM 6GB前後で動く)から始めるのが王道です。
Llama 3.3──Meta製の世界標準
Llama(Meta)はオープンウェイトモデルの世界標準とも言える存在で、エコシステムが最大です。
- 8B / 70B の2サイズ(次期 Llama 4 系の発表が近いと噂)
- 派生モデル(Hermes 3 / CyberAgent Calm3 など)の多くが Llama 系
- Llama Community License:月間アクティブ7億ユーザー以上の企業には別途条件あり
「安心の万能モデル」として、Qwen3 と並ぶ第二の選択肢です。
Gemma 4──Googleの最新軽量モデル
Gemma 4(Google・2026年4月2日リリース)は、Gemma 3 から大幅に進化した最新世代です。
- 4サイズ展開:E2B / E4B / 26B A4B / 31B(DenseとMoEの両構造)
- Apache 2.0 ライセンス(商用利用OK・無条件)
- コンテキスト長 256K トークン(前世代から大幅拡張)
- マルチモーダル対応:テキスト・画像入力に対応、小型モデルは音声も
- 140言語以上の多言語対応、日本語性能も大幅向上
- スマホ・エッジから RTX 4070 / Macまで、幅広いデバイスで動く
「軽くて速くて、それなりに賢い」が Gemma 3 までの売りでしたが、Gemma 4 では「マルチモーダル+256Kコンテキスト+Apache 2.0」と、商用利用にも極めて使いやすい設計になっています。
Mistral / Mixtral──効率特化型
Mistral AI(フランス)の Mistral / Mixtral は、効率重視の設計で知られます。
- Mistral 7B:少ないパラメータで Llama 13B 並みの性能
- Mixtral 8x7B / 8x22B:MoE(Mixture of Experts)構造で、見かけは大きいが必要VRAMは抑えられている
- Apache 2.0(商用利用OK)
- 多言語性能が強く、英語以外の処理に向いている
DeepSeek V4──推論力の怪物
DeepSeek V4(中国・2026年4月24日リリース)は、推論力・数学・コーディングでクラウドAIのトップ層に肉薄するモデルです。
- 2モデル展開:
- DeepSeek-V4-Pro:1.6T パラメータ MoE(推論時 49B activated)
- DeepSeek-V4-Flash:284B パラメータ(推論時 13B activated)
- MIT ライセンス(商用利用OK・無条件)
- コンテキスト長 1,000,000(100万)トークン
- DeepSeek-V3.2 比でFLOPs 27%・KVキャッシュ 10% に圧縮(Compressed Sparse Attention 等の革新)
- 数学・論理パズル・複雑コーディングで群を抜く性能
「ローカルLLMで推論力の限界に挑む」なら DeepSeek V4 一択です。
GLM-5──MITの巨人 ★2026年2月リリース
Zhipu AI(中国)のGLM-5(2026年2月11日リリース)は、商用利用しやすさで急浮上しているモデルです。
- 745B パラメータ MoE(推論時 約44B activated)
- MIT ライセンス(商用利用OK・改造OK・無条件)
- コンテキスト長 200万トークン ネイティブ対応
- マルチモーダル対応:視覚・聴覚・テキスト
- OpenAI / Claude API 互換:既存クライアントツールがそのまま動く
- 国産Huawei Ascendチップで全訓練、中国AIインフラ独立の象徴
「ライセンスの煩雑さに疲れた」「OpenAI互換のまま自前ホストしたい」というニーズに刺さります。後継の GLM-5.1 も既にリリース済みで、軽量化と日本語性能向上が進んでいます。
コーディング特化のおすすめ
VS Code 等の補助として「コードを書くAI」が欲しい場合は、次の3択が定番です:
ollama run qwen2.5-coder:7b # 万能コーディング
ollama run deepseek-coder:6.7b # 数学・複雑ロジック
ollama run codellama:7b # Llama系の老舗
Qwen2.5-Coderがもっともバランスが良く、DeepSeek-Coderは難問特化です。

Qwen3/Llama 3.3/Gemma 4/Mistral/DeepSeek V4/GLM-5の6大ファミリーをまず押さえれば、最新動向の8割は追えます。
モデルの選び方──用途別ガイド
「モデル選びは”用途×PCスペック×ライセンス”の3軸」
無数にあるモデルから「自分に合うもの」を選ぶ判断軸をまとめます。
用途別おすすめ
| 用途 | 推奨モデル |
|---|---|
| 日常チャット(日本語) | Qwen3:8B / CyberAgent Calm3 / Gemma 4 |
| コーディング | Qwen2.5-Coder:7B / DeepSeek-Coder |
| 文書要約 | Llama 3.3 / Gemma 4 |
| 多言語処理 | Mistral / Mixtral |
| エージェント連携 | Hermes 3 / Qwen3:32B |
| 推論・数学 | DeepSeek V4 Flash |
| 長文処理(100万トークン) | DeepSeek V4 Pro / GLM-5 |
| 低スペックPC | Phi-3 / Gemma 4 E2B |
| 商用利用(ライセンス安心) | Qwen3 / Gemma 4 / Mistral / DeepSeek V4 / GLM-5 |
スペック別おすすめ
| あなたのPC | 推奨モデル |
|---|---|
| ノートPC(VRAM 4GB) | Phi-3 / Gemma 4 E2B |
| ゲーミングPC(VRAM 8〜12GB) | Qwen3:8B / Llama 3.1 8B / Gemma 4:9B |
| 高性能PC(VRAM 16GB) | Qwen3:14B / Gemma 4:26B / GLM-5:9B |
| ワークステーション(VRAM 24GB+) | Qwen3:32B / Gemma 4:31B / GLM-5:32B / Mixtral 8x7B |
| Apple Silicon(メモリ32GB) | Qwen3:14B / Llama 3.3 / Gemma 4:26B |
5分で始める「Ollama」実践ガイド
「ollama run qwen3:8b」の1行で動く
具体的に、ローカルLLMを動かす最短手順を5ステップで紹介します(Ollama 使用)。
- STEP1Ollama公式サイトからインストーラーをダウンロード
ollama.com にアクセスし、お使いのOS(macOS / Windows / Linux)のインストーラーをダウンロード。
- STEP2インストーラーを実行
ダブルクリックで起動 → 指示通り「次へ」を押すだけ。Macなら
ollamaコマンドが、Windowsならアプリがインストールされます。 - STEP3ターミナルでモデルをダウンロード+起動
ollama run qwen3:8b初回はモデル(約5GB)のダウンロードが走ります。完了すると対話モードになります。
- STEP4チャット開始
ターミナルに直接質問を打つだけ。数秒で回答が返ってきます。ChatGPTと同じ感覚で使えます。
- STEP5別アプリと連携(任意)
Ollama は REST APIが標準で動いているので、
http://localhost:11434/api/generate経由で他のアプリやスクリプトから呼び出せます。Claude Code 風のエージェントを自宅で動かすことも可能です。



Ollamaはollama pullで好きなモデルをDLし、ollama runで対話開始。5分で自分のPCがAI環境に変わります。
GPUなしでも動かせる?
「Apple Silicon は GPU が無くても動く、Windows のCPU推論は遅いけど動くは動く」
「自分のPCに高性能GPUなんて積んでいない」という方も多いはず。結論:動きはします、ただし速度が違います。
Apple Silicon(M1〜M4)の場合
Mac の M1 / M2 / M3 / M4 シリーズは、CPUとGPUとメモリが統合された設計のため、専用GPUなしでも実用速度でローカルLLMが動きます。
- M1 Pro / M2 Pro:Qwen3:8B が体感ChatGPTより少し遅い程度
- M3 Max / M4 Max:Llama 3.3 70Bでも快適に動く
ローカルLLM をはじめるなら、実は MacBook Pro が最適解という声も多いです。
Windows / Linux GPUなしの場合
Windows / Linux で GPUなし、内蔵グラフィックスのみの場合:
- 7B モデル:1秒間に2〜5トークン程度(体感:ゆっくり)
- 13B以上:実用速度を出すのは厳しい
ただし「動かない」のではなく「遅い」だけなので、急がない用途(夜間バッチ的な使い方)なら成立します。CPU推論を高速化する llama.cpp などの工夫もあります。
推奨機種|MacかVRAM 12GB+のGPU
ローカルLLMを快適に使いたいなら、推奨は次の2択です:
- MacBook Pro M3/M4(メモリ32GB以上):手軽さと性能のバランスが最良
- Windows + RTX 4070 SUPER以上:拡張性とコスパが良い
商用利用とライセンス
「Apache 2.0 / MIT は安心、Llama / Gemma も多くは商用OK、ただし常に確認」
ローカルLLMを業務で使う場合、ライセンス確認は必須です。代表モデルのライセンスを整理します。
| モデル | ライセンス | 商用利用 |
|---|---|---|
| Qwen3 | Apache 2.0 | ◎ 自由 |
| Gemma 4 | Apache 2.0 | ◎ 自由 |
| Mistral / Mixtral | Apache 2.0 | ◎ 自由 |
| DeepSeek V4 | MIT | ◎ 自由 |
| GLM-5 | MIT | ◎ 自由 |
| Llama 3.3 | Llama Community License | ○(月7億ユーザー以下なら) |
| Hermes 3 | Llama 派生+追加条件 | ○ 確認推奨 |
| GPT-OSS | OpenAI License | △ 確認必須 |
| Phi-4 | MIT | ◎ 自由 |
「Apache 2.0」「MIT」は事実上無条件で商用利用OK。それ以外はモデルカードのライセンス条項を必ず確認してください。
特に注意:Llama系は規模の大きい企業(月間アクティブ7億ユーザー超)には別途条件があり、商用利用前にチェック必須です。
クラウドLLMとのコスト試算
「初期投資15〜30万円、ランニングは電気代のみ」
実際にどれくらいコストが違うのか、シミュレーションしてみます。
個人ヘビーユーザー(月100時間程度の使用)
| 区分 | クラウドLLM(ChatGPT Plus / Claude Pro) | ローカルLLM(自宅PC) |
|---|---|---|
| 初期費用 | $0 | 約15万〜30万円(GPU PC1台) |
| 月額固定費 | $20〜$200 | 電気代 約500〜1,500円 |
| API使用料 | 〜$50(API個別利用なら) | $0 |
| 年間コスト(1年目) | 約3〜30万円 | 約16〜32万円(PC込み) |
| 年間コスト(2年目以降) | 約3〜30万円 | 約1〜2万円(電気代のみ) |
損益分岐点
- クラウドAPIで月$50以上使っている人:1〜2年でローカルLLMの方が安くなる
- 月$200以上使っているヘビーユーザー:半年〜1年で元が取れる
- 企業利用で機密扱いのデータがある場合:コスト以前にローカル一択
併用が現実解
ただし全部をローカルLLMで完結する必要はありません。実用的には:
- 日常的な対話・コーディング補助:ローカルLLM(Qwen3 / Gemma 4)
- トップクラスの品質が必要な仕事:クラウドLLM(ChatGPT / Claude)
の使い分けが最適です。実際、Hermes Agent や Codex のようなフレームワークは「モデル切り替え」を前提に設計されています。
どんな人におすすめ?
「プライバシー重視・コスト重視・カスタマイズ派」のいずれかに当てはまるなら必ずやるべき
- 機密文書を扱う仕事をしている
- 個人情報を含む入力をAIに渡したくない
- セキュリティ要件が厳しい職場
- すでに ChatGPT Plus や Claude Pro を契約している
- API課金が月数千円〜数万円かかっている
- 「もっと自由に・もっと安く」使いたい
- 自分のプロダクトにLLMを組み込みたい
- ファインチューニングして特化型AIを作りたい
- API利用料を気にせず実験を繰り返したい
- LLMの仕組みを理解したい
- 「AI を自分で動かす」体験をしたい
- これから AI 業界でキャリアを築きたい
逆に「ChatGPT で十分満足、月20ドルで安いし、すぐ使えるのが大事」という人は、無理にローカルLLMに移行する必要はありません。
よくある質問(FAQ)
ローカルLLMは無料?
ツール(Ollama / LM Studio 等)と多くのモデルは無料で使えます。ただしPCスペックの初期投資と電気代はかかります。
ChatGPT より性能は劣る?
最高品質では劣りますが、用途次第で互角です。GPT-5.5 や Claude Opus 4.6 のトップ品質には届きませんが、DeepSeek V4 / GLM-5 / Qwen3:32Bなどの上位ローカルモデルは GPT-4 程度〜それ以上の品質は出ます。
商用利用はOK?
モデルのライセンス次第です。Apache 2.0 や MIT のモデル(Qwen3 / Gemma 4 / Mistral / DeepSeek V4 / GLM-5)は事実上自由。Llama や Gemma旧版は条件付きでOK。
どのくらいのPCで動く?
最低 VRAM 4GB + メモリ16GB で入門可能。本格運用は VRAM 12GB+ + メモリ32GB+ 推奨。
日本語は使える?
完全に使えます。特に Qwen3、Gemma 4、CyberAgent Calm3 は日本語性能が高いです。
Apple Silicon Mac でも動く?
むしろ最適環境です。M1〜M4 シリーズはCPU/GPU/メモリが統合されており、ローカルLLMとの相性は抜群。
ChatGPT API より安い?
ヘビーユーザーなら確実に安くなります。月$50以上API課金している人は1〜2年で元が取れます。
インターネット接続なしで動く?
動きます。一度モデルをダウンロードすれば、その後はオフラインで使えます。
まとめ|ローカルLLMは「AIを自分のものにする」入口
- ローカルLLMは自分のPCで動くAI、データが外に出ず月額料金もゼロ
- 始め方は超シンプル:Ollama / LM Studio をインストール → モデル選択 → 起動
- VRAM 6〜16GB のGPU 1枚あれば、Qwen3 や Llama 3.3 などの上位モデルがほぼ ChatGPT 並みの品質で動く
- 2026年5月の最新モデルはQwen3 / Llama 3.3 / Gemma 4 / Mistral / DeepSeek V4 / GLM-5の6大ファミリー
- Apple Silicon Mac は実は最適環境、M3/M4ならGPUなしでも快適
- 商用利用は Apache 2.0 / MIT モデルなら安心
- クラウドLLMと併用するのが現実解
「AIを毎日触っているけれど、もっと自由に使いたい」「機密情報を扱うのにクラウドAIは怖い」「月のAI費用を抑えたい」という人は、ぜひローカルLLMを試してみてください。1日触ると、もう手放せないことに気づくはずです。
関連記事
参考リンク(一次ソース)
- Ollama 公式サイト
- LM Studio 公式サイト
- Qwen 公式(Alibaba)
- Llama 公式(Meta)
- Gemma 公式(Google)
- DeepSeek 公式
- Zhipu AI / Z.AI 公式(GLM-5)
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